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[16th BIFF] 「メランコリア / Melancholia」

2011.10.21.Fri.01:47
16th Busan International Film Festival
World Cinema
「メランコリア / Melancholia」

原題: Melancholia
製作年: 2011 年
製作国: デンマーク=スウェーデン=フランス=ドイツ
監督: ラース・フォン・トリアー
出演: キルスティン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、アレクサンダー・スカースガード、キーファー・サザーランド、シャーロット・ランプリング、ジョン・ハート

melancholia

[あらすじ]
ジャスティン (キルスティン・ダンスト) は、マイケルと結婚式を挙げたものの 2 時間以上も披露宴に遅刻し、その上、披露宴の進行を妨げるようなことばかりをしてしまう。披露宴を手配してくれたジョンとクレアの姉夫婦を怒らせ、招待客やマイケルにまで愛想を尽かされてしまう。ジャスティンは、ある種のうつ病なのだ。そして、その頃、地球には惑星が接近していたのだ。

(2011 年) 第 64 回 カンヌ国際映画祭 主演女優賞 (キルスティン・ダンスト)

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


今年のカンヌ国際映画祭における、最大のお騒がせ監督が本作のラース・フォン・トリアー監督。ヒトラーに共感できるなど問題発言をして、映画祭から締め出されたことはまだ記憶に新しいですね。作品は、コンペ対象作品としてそのまま残り、キルスティン・ダンストが主演女優賞を獲得。

とても見ごたえのある作品だったことは間違いありません。

BIFF でワタシが滞在中、最も人気作品だった欧州作品は本作だったと思います。前売りも当日券も即完売だったほど、前評判が高く、今回楽しみにしていた作品でした。

ラース・フォン・トリアー監督といえば、「アンチクライスト」 が衝撃的な作品としてあげられますが、ワタシはその作品を見る勇気がなく...

ともあれ本作は、巨大惑星 「メランコリア」 の接近によって終わりを迎えようとしている地球上のある家族に焦点をあてています。

音楽にはワーグナーの 「トリスタンとイゾルデ」 が用いられ、その荘厳さと映像の美しさが見事にマッチしていて、描かれている世界観というか、終末観に圧倒されました。

愛情さえも終末の前では何の役にも立たないことを予知し、その鬱屈さを抱えるジャスティン。人間の力ではどうしようもない絶望の淵に立たされ、絶望から解放されたいと欲しながらも、それもまた無意味であり。

本作は、前編と後編の二部に分かれ、前編はジャスティンの披露宴の様子、後編は惑星が地球に衝突するまでのジャスティンとクレアの姉妹が描かれています。精神的に追いつめられるジャスティンと、天文学者の夫の予言が現実のものとなり打ちひしがれるクレア、2 つの視点から終焉を迎える人間が語られています。メランコリアという惑星名が、メランコリー=憂鬱に通ずるものがあることは明らかです。

惑星の衝突というと SF ディザスター作品かと思われますが、そういうジャンルではなく、スピリチュアルなファンタジーのようでもあり、これまでに見たことのないジャンルなのではないでしょうか。最初、精神的な破綻をメタファーとして描いているのかと思いましたが、それだけにとどまらず、もっと広く深く、世界を考える作品だったようです。

ともあれ、終末観を詩的なイメージで綴った映像は素晴らしく、ワタシはかなり感動しましたが、知人は眠くなって寝たと言っていました。見る人により、感じることは異なるのですよね。



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