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[24th TIFF] 「Bonsai ~ 盆栽」

2011.11.06.Sun.23:45
第 24 回東京国際映画祭 World Cinema
「Bonsai ~ 盆栽」

原題: Bonsái
製作年: 2011 年
製作国: チリ=フランス
監督: クリスチャン・ヒメネス
出演: ディエゴ・ノゲラ、ナタリア・ガルガニ、ガブリエラ・アランシビア、トリニダード・ゴンサレス、ウーゴ・メディナ

bonsai

[あらすじ] (引用: TIFF 公式サイト
フリオは、最新小説の原稿をタイプしてくれる人を探している大御所作家のガスムリと出会う。彼は仕事を貰うことはできなかったのだが、このことを隣に住む恋人のブランカには打ち明けられず、ガスムリの原稿をタイプしているふりをする。だがタイプしている小説は、実は彼自身が書いたものだ。小説の構想を練っていたフリオは8年前にヴァルディヴィアで文学を学んでいた頃のエミリアとの恋を描くことにする。

2011 年 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 正式出品作品



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


見る予定はなかったのですが、ちょうど空き時間と上映時間がぴったり合い、しかもスペイン語映画なので、スペイン語の勉強がてらにと飛び込んで見た作品でした。

本作は、Alejandro Zambra の同名小説をもとにクリスチャン・ヒメネス監督がシナリオを執筆して撮影したもの。

まず冒頭で目を引くのは、物語の顛末が字幕で語られます。一体何が始まるのかもわからない観客に、「フリオは生き、エミリアは死ぬ」 と示されるのです。意味深なメッセージのようであり、哲学的な問いかけのようであり、戸惑いました。

本作は、8 年間の年月を通してみた、作家志望青年フリオと恋人エミリアの恋物語。監督は文学への造詣が深く、文学的視点を盛り込まれたようです。

ロマンス劇なのですがコメディな要素も含まれています。でもラブコメではなくて、純メロドラマと言った方がいいのかな。不思議な空気感の漂うメロドラマでした。

大御所作家の本をパソコンに書き写す仕事を引き受けたふりをして、自分の青春時代の恋をテーマに小説を書き始めるフリオ。

8 年前の自分と現在の自分、2 人のフリオが過去と現在を行き来しながら描かれます。2 つの時代、2つの生活、2人の女性、2つの心... すべてが二重に、そして繊細に映し出されて物語は展開するのですが、二重世界に葛藤が存在するのではなく、ただ過去の記憶の不確かさを少しずつ鮮明に確認する作業のように思えます。

タイトルの盆栽は一体どういうことなのか?

盆栽の手入れは、小説を執筆して編集する作業に似ているということなのでしょうか。結局、盆栽の植木が、枝葉をきれいにそぎ落とされ、ワイヤーで型を整えられ、入念に手を加えられることにより、美しい姿に保つことができるように、過去の恋物語もまた、手入れにより小説として形成されていくということなのかと、自分なりに解釈してみましたが、どうなのかしら。

作品としては面白く見ましたが、解釈はちょっと難しかったですね。


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