スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[12th FILMeX] 『ニーチェの馬』

2011.11.29.Tue.20:23
第 12 回 東京 FILMeX 特別招待作品
『ニーチェの馬』

原題:The Turin Horse / A torinói ló
製作年: 2011 年
製作国: ハンガリー=フランス=スイス=ドイツ
監督: タル・ベーラ

The_Turin_Horse

[あらすじ]
舞台は、人里離れた荒野の中の一軒家。登場するのは、その家で暮らす老いた男、その娘、そして馬。外は強い風が吹き荒れ、訪れる人はほとんどおらず、外出もままならない。井戸の水が涸れ、男はついに娘と馬を連れてこの家を出てゆこうと決意する。

2011 年 ベルリン映画祭コンペティション 銀熊賞 (審査員特別賞)


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


今年のフィルメックスで唯一上映された欧州作品。個人的には、冒頭、霧の中を馬車が走ってくる場面で鳥肌が立った作品でした。

圧倒的なモノクロ世界の美しさに引き込まれ、上映後に登場したタル・ベーラ監督のひとことひとことに、ただ感動するのみでした。

タル・ベーラ作品の良さを理解するには、ワタシはまだ早いなと思っていたので、イメージフォーラムで上映していたときも敬遠したのですが、今回この作品を見て、ああ、やっぱり見たいなと思いました。

映像を見るだけでも、世界観が変わりそうです。

監督の Q&A によると、この作品では、6 日間で神が世界を作り上げた創世記と逆行するもの、「クソみたいな人生」 の最後の 6 日間を描いたそうです。創世があるならば終末は必ず訪れるという当たり前のことを、私たちはは認識しているのだろうかと。それは滅びの美学ではなく、狂わんばかりのこの世で生きていくための知恵を授けてくれるような哲学の世界が広がっているような気がしました。

監督が Q&A に登場したときは、満席の観客の熱い視線が監督に注がれるのがわかりました。Q&A は、説得力にあふれ、心に響きました。今回、タル・ベーラ監督の姿を拝めただけでも貴重な体験。

原題の "トリノの馬" とは、1889 年、イタリアのトリノを訪れていた哲学者ニーチェが、通りで馬が御者にひどく鞭打たれているのを見かけてそれを止めに入り、その後発狂したという故事のことを言うのだそうです(東京FILMeX 公式サイトより)。




コメント

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。