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目が覚めたら出発... 『ボン・ヴォヤージュ』

2011.11.30.Wed.00:31
『ボン・ヴォヤージュ』
Cinefil Imagica 放映

原題: Bon Voyage
製作年: 2003 年
製作国: フランス
監督: ジャン=ポール・ラプノー
出演: イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデュー、ヴィルジニー・ルドワイヤン、イヴァン・アタル、グレゴリー・デランジェール

bonvoyage

[あらすじ]
1940 年、パリ。人気女優ヴィヴィアンヌ (イザベル・アジャーニ) は、ある晩、彼女にしつこくつきまとっていた男を誤って殺してしまう。そこで彼女は小説家を目指す幼馴染みのオジェ (グレゴリー・デランジェール) に助けを求めるが、彼はその遺体を運搬途中に事故を起こして逮捕されてしまう。数ヶ月後の 6 月 14 日、ドイツ軍の侵攻によってパリが陥落。ヴィヴィアンヌはオジェを気に掛けながらも、愛人となった大臣ボーフォール(ジェラール・ドパルデュー ) の権力を利用してボルドーへと脱出する。同じ頃、収監されていたオジェも混乱に乗じて囚人仲間だったラウル (イヴァン・アタル) とともに脱獄し、ヴィヴィアンヌを追ってボルドーへ向かう。オジェは列車の中で、コポルスキ教授 (ジャン=マルク・ステーレ) と助手のカミーユ (ヴィルジニー・ルドワイヤン) と出会う。彼らは、重要な化学物質をドイツ軍から守ろうとイギリスへ持ち出そうとするのだった。ドイツ軍の侵攻を目前に、フランス政府は戦争維持派と反対派で混乱していた。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


本作は、第二次世界大戦下、パリ陥落に至る激動の時代を描いた作品。ナチス侵攻から逃れるために、政府機関も含め、フランスのボルドーへと逃げた多くの人々の姿をとらえた群像劇でした。歴史劇というよりも、恋愛ドラマ大作というような趣。映像が美しくて、当時の衣装やセットも見どころではないでしょうか。

人物像のとらえ方、キャラクターそのものは複雑でなく明快なので、泥臭い人間関係で騙し合う展開にはなっておらず、それぞれのキャラクターが勝手に歩き出してしまうようなところもありました。それに、結局のところ、ドラマの中でどうしてもキャラクターの言動に一喜一憂してしまうワタシ(笑)。

ヴィヴィアンのあまりの自己中心的な振る舞いには、怒りさえ感じましたが(笑)、そんなヴィヴィアンの罪を自らかぶったオジェのひたむきな愛を見ながら、フランスの恋愛劇にもこういう展開があるんだと新しい発見をした気分でした。自己保身に走るヴィヴィアンをひとことも責めないオジェ。これが純愛でなくて何なのでしょうか?オジェよ、早く目を覚ましなさい!と何度つぶやいたことか (笑)。

戦時下という特殊な状況下にあり、先の見えない混乱の中で、女が生きていくには図太くならなくてはいけないのか、生きることに精一杯で良心は後回しということも許されるのか... 人物構成が深いのか浅いのか、よくわからず。

こうした歴史的背景を舞台にした人間模様を描く場合、群像劇か、一人の人物に焦点を当てるのかによって、作り方も、見せ方も、そして見る側の受け取り方も大きく変わるだろうなと思ってしまいました。そのあたり、どういう選択をするか、難しそうですね。

たとえば、群像劇の場合は、いろいろな観点から世相を描くことができて、多くの観客の理解を得られそうだけれども、ひとりの人物に焦点をあててしまう場合、どうしてもその人物に対する作り手の解釈に賛否両論という具合いになりがちなのではないかなと。

ストーリーとは関係ないところに思いを巡らしてしまいましたが、最後には、オジェがワタシの小言を聞き入れてくれたのか、すっかり目を覚ましてくれて、良かった、良かったということで...


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