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無味乾燥... 『The Front Line / 高地戦 (原題)』

2011.11.30.Wed.20:37
『The Front Line / 高地戦 (原題)
韓国版

原題: 고지전 
製作年: 2011 年
製作国: 韓国
監督: チャン・フン
出演: シン・ハギュン、コ・ス、リュ・スンニョン、イ・ジェフン、コ・チャンソク、リュ・スンス

front_line

[あらすじ]
1953 年 2 月、朝鮮戦争の休戦交渉が難航を繰り返す中で、東部の最前線エロク高地で戦死した韓国軍中隊長の死体から韓国軍の銃弾が発見される。今回の事件が、人民軍との内通に関わっていると疑われ、カン・ウンピョ (シン・ハギュン)が東部戦線に調査のため派遣される。エロク高地で、ウンピョはそこで死んだとばかり思っていた友人キム・スヒョク (コ・ス) と再会。軟弱だったスヒョクは 2 年の間に 2 等兵から中尉に特進し、ワニ中隊の中核的存在となっている。彼が率いるワニ中隊は、ようやく 20 歳になったばかりの若い青年シン・イリョン (イ・ジェフン) が大尉として部隊を率いるなど様子がおかしい。休戦交渉は暗礁に乗り上げ、ウンビョもアゴ部隊も高地奪還作戦に投入されることとなるが、幾度も危機にさらされる。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


本作のチャン・フン監督は、もともとキム・ギドク監督の弟子でしたが、今年になってキム監督との確執が大きくマスコミに取り上げられている監督。100 億ウォンともいわれる莫大な製作費を投入している本作と、2 億ウォンの超低予算で製作されたチョン・ジェホン監督の 『豊山犬』 の公開時期が近く、ともに南北問題を題材としたことも手伝って、キム・ギドク監督の弟子が撮った両作が比較して語られることも多かったようです。

しかしこの作品、面白くありません。戦争映画なのでお金がかかっているのは分かりますが、泣かせてもくれない...何が面白くないかというと、これまでに見てきた朝鮮戦争や南北問題を扱った作品のいいとこどりみたいなストーリー構成なのです。

たとえば、北と南の兵士たちが交歓する場面は、すでに 『JSA』、『トンマッコルへようこそ』 で見た素材だと思ったら、本作の脚本家は、『JSA』 の原作・脚本を担当したパク・サンヨン。同じ素材を使い回しすることに抵抗はないのでしょうかね。それに、『JSA』 にも 『トンマッコルへようこそ』 にも出演していたシン・ハギュンが本作の主演なので、まるでデジャブーを見ているようでした。

戦闘場面は 『ブラザーフッド』 を少しスケールダウンしたような感じ。誤爆するのはいつも米軍。若き青年リーダーが活躍する設定は 『戦火の中へ』 にもあり、年端も行かない少年兵のキャラも 『トンマッコルへようこそ』 で充分。酒でも飲まなきゃやってられないと、兵営で歌って踊る兵士たちの姿はどれだけ見てきたことか。そして、仲間がひとり死に、ふたり死に、次々と倒れ、生き残ったひとりがただ茫然とたたずむという定石のラスト。

休戦を目前に無意味な戦争で無駄にした多くの命... その切々たる哀しみとか慟哭とか、もっと感じさせてほしかったのですが、どういうスタンスで製作したのか、わかりづらい作品でした。いっそ思いきり泣かせてくれた方がマシで、消化不良は否めず、それも意図して無味乾燥に仕上げたのでしょうかね。

キャストにはワタシの好きな個性派がそろっていて、その無味乾燥な仕上がりとは不釣り合い。もちろん監督が修行したギドクテイストなんてあるはずもなく。

辛口ついでにもうひとつ言わせてもらうと、上のポスター、どうしてコ・スが大きく前に出ているのか。本作は、あくまでも本部から戦線へ派遣されたウンピョという兵士の目を通した朝鮮戦争のエピソードで、主演はあくまでもシン・ハギュンなのですがね。


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