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曖昧な男と女... 『Oki's Movie / オッキの映画 (原題)』

2011.12.02.Fri.23:56
『Oki's Movie / オッキの映画 (原題)
韓国版

原題: 옥희의 영화
製作年: 2010 年
製作国: 韓国
監督: ホン・サンス
出演: ムン・ソングン、イ・ソンギュン、チョン・ユミ

oki's movie

[あらすじ]
4 つの短編で構成され、3 人の中心人物が重なって登場する。

『주문을 외울 날 / 呪文を覚える日』
映画学科講師ジングは、ソン教授 (ムン・ソングン) から飲み会に誘われる。飲み会までの時間をつぶしていると先輩と出会う。先輩は、ソン教授がカネをもらって別の講師を昇進させたと噂があるとジングに吹き込む。ジングは飲み会で酔った勢いでソン教授に絡んでしまう。

『키스왕 / キス王』
映画学科の学生ジングは、製作した映画をソン教授に誉められる。映画祭では、チングの作品が優勝すると、友人たちも噂する。ジングは、後輩のオッキが気になって口説く。

『폭설 후 / 暴雪の後』
大雪の翌日、映画学科教授 (ムン・ソングン) が講義のため教室に入ると、生徒は誰もいない。やがて、女子生徒オッキ (チョン・ユミ)と男子生徒ジング (イ・ソンギュン) がやって来る。教授が何か質問はあるかと 2 人に聞くと、2 人は思いがけない質問をぶつけてくる。

『옥희의 영화 / オッキの映画』
映画学科の学生オッキ (チョン・ユミ) は、若い男 (イ・ソンギュン) と年上の男 (ムン・ソングン) と二股をかけてた経験をもとに、それぞれの男と訪れたアチャ山での出来事を映画として製作する。

2010 年 第 67 回 ベネチア国際映画祭 オリゾンティ部門出品作


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ホン・サンス監督の作品は久々に見ました。やはりホン・サンス・ワールド全開。曖昧な男と女の姿を描き出すのはピカイチです。

この作品は、どことなくエクスペリメンタルな感じがします。4 編の短編で構成されているのですが、中心となる 3 人の登場人物が重なって出てきて、各編で時制が異なります。

ソン教授とオッキ、オッキとジング、ジングとソン教授という 3 つの輪が、師弟関係や男女関係で絡み合う構成になっていて、ラストは、女子学生オッキが製作した映画で締めくくられ、三角関係の行方が分かるようになっています。

ホン・サンス作品の多くに登場する曖昧な態度の男と女。男も女も相手が、好きなのか、好きでもないのか、よくわからないけど、肉体的な関係はあったりして... なんとも煮え切らない恋人関係に普通ならイライラしてしまうのですが、ホン・サンス監督の手にかかると、不思議とニヤニヤしまうのです。

絵具をべったり使った油絵ではなくて、木炭でスケッチをしたような描き方が、とても気に入りました。イ・ソンギュンの持っている柔和で優しげな雰囲気、ホン・サンス作品によく合っていると思いました。チョン・ユミは、こういうインディー作品で、最近、存在感が際立っています。ロマンスグレイのムン・ソングンに、人生、愛、映画を語らせるくだりには、深みと重みがあっていいですね。

ところで、主人公のこの 3 人は本作が初顔合わせではありません。全州国際映画祭によるデジタル・オムニバス・プロジェクト 『デジタル三人三色 2009:ある訪問』 の短編 1 編が、ホン・サンス監督の『첩첩산중 / 深い山奥』でしたが、そこでも 3 人が登場しています。このプロジェクト作品は、2009 年東京国際映画祭で上映されたのですが、ワタシは見逃したのでどんな作品なのかと思って検索をかけたら、あらま、YouTube にあがっていて見ることができました。そしてやっぱりそこにいたのは、曖昧な男女たち。


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