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華やかさと哀しさと... 『歴史は女で作られる 〈デジタルリマスター完全復元版〉』

2011.12.31.Sat.19:26
『歴史は女で作られる 〈デジタルリマスター完全復元版〉』

原題: Lola Montès
製作年: 1956 年
製作国: フランス
監督: マックス・オフュルス
出演: マルティーヌ・キャロル、ピーター・ユスティノフ、アントン・ウォルブルック

lolamontes

[あらすじ] (引用: MovieWalker
19 世紀のパリ。ロラ・モンテス (マルティーヌ・キャロル) は、母親の恋人ジェームズ (イヴァン・デニ) と駈け落ちする。しかし、その生活も長く続かず、彼女は逃げ出してしまう。こうしてロラの男から男への遍歴が始まった。リスト (ウィル・キャドフリーグ) もロラを愛した一人だった。彼は彼女の為にいくつかの歌を作曲したが、やがてロラから去って行った。ロラは、ババリア王ルイ一世 (アントン・ウォルブルック) に近づき、誘惑しようと決心した。ロラの計画は見事成功し王はロラの魅力の虜になった。ロラは王を心から愛し仕えたが、ロラを良く思わない人々が彼女の追放を叫び、革命まで勃発した。ロラに想いを寄せる学生 (オスカー・ヴェルナー) に助けられ、宮殿から脱出した。彼はロラと生活しようとするが、ロラは青年の将来を考えて諦らめる。そして、ロラはサーカス一座に身を投じる。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


ロラ・モンテスは実在の人で、不幸を招く女と言われ、華やかなでありつつ、かつ醜聞の嵐をヨーロッパに巻き起こしたのだそうで、本作は彼女の伝記映画。

この作品、いろいろいわくがあるそうで、当時、巨費を投じて製作されるたものの、パリの初公開で失敗。焦った製作者が、監督の許可もなく多くのシーンをカット&編集して大改変。この事件を知った知ったジャック・リヴェットとフランソワ・トリュフォーが、映画評論誌にオフュルス監督のインタビューを掲載して、真相を暴露。その後も、監督は激怒するものの、失意のうちに死去。その後、幻の映画は監督の意図に沿って復元されたのだそうです。

稀代の悪女と言われたロラ・モンテスの波乱万丈な生涯と同様、この作品にも波乱万丈な経緯があったようです。

ロラ・モンテスについての事前知識もなく見たのですが、とにかく、この作品の魅力はその圧倒的な映像美でしょうか。シネスコープの大型スクリーンで見たら、ド迫力だったに違いありませんが、パリの初公開ではなぜに大コケしてしまったのか...。

どこかハリウッドのテイストが漂うことは否めないのですが、それが受け入れられなかったのでしょうかね。確かに、今観るから面白く見えるのかも知れません。

ストーリーは、ロラ・モンテスの生涯を、華やかな男遍歴時代の過去とサーカス一座に身を投じる現在とのカットバック手法で見せています。ヨーロッパの美しい風景に囲まれていた過去と、猥雑なサーカス一座の現在、このセットの対比がなんとももの哀しくて、頂点とどん底を見た女の人生のふり幅の大きさは、ただ波乱万丈という一言で片づけられない、何かがあるような気がします。女の業、逞しさかな。

と、あれこれ考えをめぐらしているうちに、あっ、と気づきました。そう、この邦題 『歴史は女で作られる』 こそ、その何かを如実に語ってくれているのではないかと思い至りました。原題の「ロラ・モンテス」からどうやって、その邦題にたどりついたのか知りたいものですね。



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