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物語の牽引力に圧倒... 『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』

2012.02.10.Fri.23:07
『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』
シネフィル・イマジカ放映

原題: Man Som Hater Kvinnor / The Girl with the Dragon Tattoo
製作年: 2009 年
製作国: スウェーデン=デンマーク=ドイツ
監督: ニールス・アルデン・オプレヴ
出演: ミカエル・ニュークヴィスト、ノオミ・ラパス、スヴェン・バーティル・タウベ

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[あらすじ] (引用: MovieWalker
月刊誌 “ミレニアム” の発行責任者、ミカエル・ブルムクヴィスト (マイケル・ニグヴィスト) は、名誉毀損の裁判で敗訴し、“ミレニアム”から離れることになる。そんな彼の身辺を調査する謎の女。天才的なハッカー技術を駆使し、あらゆる個人情報を収集、黒の革ジャンに鋲打ちのベルト、鼻ピアスというルックスの彼女の正体は、警備会社の調査員リスベット・サランデル (ノオミ・ラパス)。やがて、ミカエルのもとに一本の電話がかかってくる。それは、リスベットに調査を依頼していた大企業ヴァンゲルグループの元会長ヘンリック・ヴァンゲル(スヴェン=ベルティル・タウベ) からの面会の申し込みだった。突然のことに戸惑いながらもスウェーデン北部のヘーデビー島を訪れるミカエル。ヘンリックは彼に姪ハリエット (エヴァ・フレーリング) の写真を差し出し、1966 年 9 月 22 日、忽然と姿を消したハリエットの事件の調査を依頼する。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


今週からいよいよハリウッド版が公開されるが、その前にスウェーデン版を鑑賞。

世界中でベストセラーとなった小説 「ミレニアム」 をベースとしているだけあって、ミステリーとしても、人間ドラマとしても、社会ドラマとしても、どれをとってもストーリー構成は良く出てきている。

とにかく最後まで気を抜くことができず、息つく暇もなく展開。

それにもまして、謎の調査員リスベットのキャラクターが、強烈きわまりない。一体この女は何者なの?と誰もがドン引きしそうなファッション。男なのか女なのかわからない中性的な魅力もある。そして、天才ハッカーなので仕事はバリバリにできる。そんな彼女には秘められた過去があり、リスベットがそこにある姿は、すべてその過去のせいであるが。

第 1 部では、35 年ほど前に起こったヴァンゲル会長の姪の失踪事件を追うことが主題。この事件がまるで犬神家かと思うような戦慄を覚える事件とつながる。

ここでもやはり現代ヨーロッパのトラウマの代表格、ユダヤ人の迫害というテーマがこの作品に流れ込んでいる。

魅惑的だが、どこか寒々としたスウェーデンの風景の中に、いまだそんなトラウマが息づいていて、暴力が人々の心を密かに蝕んでいることに、少し胸が痛む。

リスベットとミカエル。人見知りの若い娘と根っからのジャーナリストの中年のおじさんが心を通わせて事件を解決していく過程における、つかず離れずのコミュニケーションが滑稽でもあり、微笑ましいが、どこか哀しい。

心を開きたくても開ききれないリスベットの躊躇いには、何が隠されているのか。この 2 人がカップルになるとは、誰が想像できる? いや、本当にカップルになっているのか? それさえも曖昧。

事件が終わっても、そうしたキャラクターに対する疑問の余韻を十分に残して、観客を引っ張るところがさらにすごいと思わせるストーリー構成。そして、第 2 部、第 3 部へと続く。


◆ Pros
- 物語の牽引力に圧倒される。
- これまでに見たことのない不気味で不思議なのに人間臭いキャラクター。

◆ Cons
- やや地味な映像。壮大な作りはしない。



コメント
おはようございます。
オリジナル版ご覧になってたのねー。
ストーリー展開はほぼ同じなのかな?
私は先日ハリウッドリメイク版を観ましたが、
リズベットは意外にあっさり心も身体も開いていた気が。(笑)
どちらかというとミカエルの方が娘と彼女を重ねてしまうのか…ためらう感じがあり、そこが私的にはツボでした。
やっぱり付かず離れずの空気感が楽しいですよね。
その辺り微妙に描写、解釈が異なるのかなぁー。
薄味好きなので欧米人は苦手なのですが、ダニエルクレイグは小ぶりなせいか、いけます。(笑)
原作ミレニアムこれから読みます。
面白そうですねぇー。
haru さん、コメントどうもありがとうございます。

スウェーデン版は友人が三部作をシネフィルイマジカで放映するよと教えてくれたので、録画して見ました。スウェーデン版で結構満足しているので、ハリウッド版はどうしようかなと。

舞台がスウェーデンなのに英語っていうのが、イヤなのね。わかりもしないスウェーデン語が、BGMのごとく飛び交っている状況も心地よかったりしました。

ハリウッド版は原作に忠実と耳にしたので、おそらくストーリー展開はスウェーデン版と変わらないのではないでしょうかね。

ダニエルは薄味、確かに... (笑)。スウェーデン版を気に入っている理由のひとつはキャストが地味ということもありますね。でも第2部、第3部をデビッド・フィンチャー監督で見たいものです。

>付かず離れずの空気感
そうそうべたべたしない大人の空気ですよね。体は別モノだし (笑)。

原作もさらに面白いらしいです。カタカナが覚えられないと友人はぼやいていましたが (笑)。


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