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ロマコメと社会派の妙... 『Penny Pinchers / ちりも積もればロマンス (原題)』

2012.02.19.Sun.18:01
『Penny Pinchers / ちりも積もればロマンス (原題)
韓国版

原題: 티끌모아 로맨스 (塵を集めてロマンス)
製作年: 2011 年
製作国: 韓国
監督: キム・ジョンファン
出演: ハン・イェスル、ソン・ジュンギ、イ・サンヨプ

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[あらすじ]
何度も就職に失敗して、母親からの小遣いも底をつき、たった 50 ウォンがなくて恋愛もままならない失業者チョン・ジウン (ソン・ジュンギ)は、家賃が払えず屋根裏部屋を追い出される。ジウンの隣に住むドケチなク・ホンシル (ハン・イェスル) は、ジウンに金儲けのノウハウを伝授してくれるという。行き場のないジウンは、ホンシルの屋上にテントを張って寄宿することになるが、ホンシルの言うことに 2 ヶ月間従い、ホンシルとともに金を貯めようとする。事あるごとにぶつかる失業者とドケチの 2 人の奇妙な生活が始まる。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


この作品は、昨年公開された韓国作品で、個人的にもっとも見たかった作品。というのも、贔屓にしている若手の役者が出演しているからという、とてもミーハーな理由からなのだけど。

現地公開時、主演 2 人が人気俳優ということもあり、メディアでは騒がれていたものの興行的にはいまひとつ不発だったようだ。ただ、何しろインディー作品しか手がけたことのない製作会社が製作した作品なので、低予算のインディー作品に近い出来だと思った方がいい。

そういう目で見ると、興行的に満足した結果は得られていなくても仕方ないのかなと納得したり...。

監督のインタビュー記事を読むと、観客層は監督が想定していた年代(20 代後半~ 30 代)よりも低い年齢だったようで、観客と製作サイドの訴求ギャップがあったようだ。

個人的には、この作品は思っていたよりもかなり面白く見ることができた。監督描き下ろしのシナリオということもあり、いろいろなチャレンジが詰め込まれていたような気がする。

ロマンチックコメディでありながら、社会問題が根幹に流れていて、金という現実に振り回される 20 代の男女の日常をリアルに描写されていた。中盤には、やや中だるみと思われる部分もあったが、ラストの見せ方はなかなか趣があっていいなと思った。見た目はファンタジーなのに、現実的にはかなりシビアな面を見せていたと思う。

また、俳優の起用もチャレンジングで、大衆が抱いているイメージとは真逆の役割を担わせたり。

ハン・イェスルは、テレビドラマのロマコメでは定評のある女優だが、かなりクセのある演技をするので心配だったのだけど、意外にも (失礼ながら) 好演していた。

若手株で注目されているソン・ジュンギも、美男子というイメージが強すぎるにもかかわらず、ニートという役柄はどうなのかなと思っていたけれど、こちらも難なくこなしているようだった。序盤、やや弾けすぎていた場面も見られるが、中盤から後半にかけては、キャラクターにすっかり馴染んでいるようで良かった。

劇中、2 人が 『冬の旅人』 (監督: クァク・ジギュン) という 1986 年に製作された韓国映画を見るシーンがあるが、その映画があえて挿入されるのはなぜかなと思っていたところ、監督のインタビュー記事の中に回答があった。

実は 『冬の旅人』 も字幕なしで見てみたが、若者の転落人生が描かれている内容で、また、何よりもこの作品を撮ったクァク・ジギュン監督が、昨年、仕事の激減を苦に自殺されたという事実が背景にある。現実の厳しさを語るエピソードとして、またクァク監督へのオマージュとして描かれているようなので、奥深い面があることを知らされた。

本作は、今年 4月 末に日本で上映予定。

参照:キム・ジョンファン監督のインタビュー記事
http://www.movieweek.co.kr/article/article.html?aid=27984&contcode=020401

 
◆ Pros
- 監督オリジナルのシナリオで、ロマコメと社会派ドラマを楽しめる。
- 主演の人気俳優のイメージとキャラクターのギャップも面白い。

◆ Cons
- ラストは賛否両論あるかもしれない。
- 中盤、やや中だるみあり。

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