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身体言語の奥義... 『Pina 3D ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』

2012.03.20.Tue.07:42
『Pina 3D ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』

原題: Pina
製作年: 2011 年
製作国: フランス=イギリス=ドイツ
監督: ヴィム・ヴェンダース
出演: ピナ・バウシュ、ヴッパタール舞踊団

pina_poster

[概要] (引用: Movie Walker
コンテンポラリーダンスの世界に革命を起こした天才ダンサー、ピナ・バウシュ。彼女と親交のあったヴィム・ヴェンダース監督が、2009年に急逝した彼女との約束を果たすため、弟子のダンサーたちと共に作り上げたアート系初の3D映画。緻密に計算されたキャメラワークが圧倒的な躍動感を生み出し、観る者を陶酔へいざなう。

第 61 回 ベルリン国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション出品作
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


本作は、アート系ドキュメンタリーとしては初めての 3D 作品。3D で見ると、確かに舞台の奥行きを感じるのだが、ときどき身体の動きにカメラが追いついていないような、コマ送りのように見えるところがあった。なぜかな? 劇場のほぼ中央席に陣取ったけれど。3D にこだわる気持ちもわかるけれど、3D でなくても充分見られるような気がした。

この作品、ヴェンダース監督が、ピナ・バウシュに惚れこんで映画化に挑んだ作品であるが、ピナとヴッパタール舞踊団の団員と共に撮影の準備中、リハーサル撮影までわずか 2 日という時に、ピナが急死してしまうという出来事が起きた。主役のピナなしで撮影はできないと、撮影は一時中断されるも、各方面からの熱い要望の声に押されて、撮影、そして公開となったそうだ。

何か見えない因縁というか、運命を感じさせる作品である。

ワタシは、ピナ・バウシュという舞踊家の名前は知っていたが、もちろん舞台を見たことがなく、どんなスタイルの舞踊なのかも知らなかったため、この作品を通じてそれを知ることになった。

ピナの振り付けは、「身体言語」 の真意をまざまざと見せつけてくれるダンスである。無駄な肉というものがどこにも見当たらない鍛え抜かれた体のダンサーたちのしなやかな動きは、何かを必死で伝えるメッセージであり、芸術である。

前衛的、現代的、革新的、先駆的... ピナが紡ぎだすダンスには、こうしたさまざまな形容詞がつくだろうけれど、これはただのダンスなのか。いや、演劇のような側面もある。ダンスと演劇が交差する混沌としたジャンルのように見えた。

土や砂、水、岩とともに戯れるダンサーたち。自然との調和、宇宙との調和、そうした壮大なテーマが舞台上から弾き出される。かと思うと、道路の分離帯、工場、公園で踊るダンサーたちもいる。日常の生活で育まれる動きもある。

こうした多彩な身体言語が、次々と繰り出され、見るものを虜にしていく。常日頃、ダンスに疎くても、天才ダンサーのピナ・バウシュが描きだそうとする世界を充分に感じることができる。


◆ Pros
- アート系ドキュメンタリー好きにはたまらない作品。
- ピナの代表作が一気に見られる。
- 生前のピナの映像や団員のモノローグも含まれているので、補足情報が満載。

◆ Cons
- 前衛ダンスは解釈が難しいので、興味がないとダレてしまう。


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