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創作の意味... 『ピナ・バウシュ 夢の教室』

2012.04.14.Sat.23:39
『ピナ・バウシュ 夢の教室』

原題: TANZTRAUME - JUGENDLICHE TANZEN KONTAKTHOFVON PINA BAUSCH
製作年: 2010 年
製作国: ドイツ
監督: アン・リンセル
出演: ピナ・バウシュ、ベネディクト・ビリエ、ジョセフィン=アン・エンディコット

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[あらすじ] (引用: MovieWalker
世界的な舞踊家ピナ・バウシュのもとに集まった 40 人のティーンエイジャー。演劇好きの少年、ロマの子、不慮の事故で父を亡くした少女やヒップホッパー。性格も家庭環境もバラバラで、ピナの名前すら知らない彼らに共通するのは、誰一人としてダンスを習った経験がないということ。しかし、わずか 10 か月後には、ピナ・バウシュの代表的作品 『コンタクトホーフ』 の舞台に立たなければならない。慣れないダンスを恥ずかしがり、弱音を吐いてばかりの少年たちは、本当に大勢の観客が見つめる舞台で自分を表現できるようになるのだろうか。

第 60 回 ベルリン国際映画祭 正式出品作

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


本作は、2009 年に亡くなった世界的舞踊家ピナ・バウシュが、ダンス未経験のティーンエージャー 40 人を 10 か月指導して、代表作 「Kontakthof / コンタクトホーフ」の舞台を踏ませるという過程を追ったドキュメンタリー。『PINA/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』つながりでぜひ見ておきたかった。

背景も人種もばらばらなダンス未経験のティーンエージャーを集めて、ピナの代表作を躍らせるという途方もないプロジェクト。真っ新な状態からひとつの舞台を作り上げるという過程は、創作の本来の意味が詰め込まれているようだった。

子供たちを基礎から指導するのは、主に、ヴッバタール舞踊団で活躍したダンサー、ベネディクト(ベネディクト・ビリエ)とジョー(ジョセフィン=アン・エンディコット)。彼女たちがまず子供たちとの信頼関係を築き、子供たちの力を引き出していく。ピナは、最終チェックに登場する。

ティーンエージャーの子供たちの事情もいろいろある。彼らなりにぞれぞれ抱えているものがあるのだ。自分自身を解き放ち表現するという行為の難しさに、戸惑いながら挑戦する彼らの姿が、率直で瑞々しく描かれている。

ピナの振り付けは、大人が見てもどういう意味なのかわかりづらい。意味の分からないものを体感しろと言われても、分からないものは分からないと反論もしたくなる気持ちもよくわかる。

「Kontakthof / コンタクトホーフ」 とは、触れ合いの館というような意味らしく、多感なティーンエージャーにとっては、体と体が触れ合う振り付けをためらうことも正常な反応だし、それが芸術だと理解できるまで、あるいは理解できなくとも割り切れるまで時間もかかるのだ。こうしたハードルをひとつひとつ乗り越えて、「表現する」 という機会を自身の糧としていく浮揚力、高揚感がビシビシと伝わってきた。

子供たちの挑戦する姿にも心打たれるが、ジョーとベネディクトの指導力、コミュニケーション力にも感心してしまった。


◆ Pros
- 創作の本来の意味を感じとれる。
- 脚色なしの子供たちと指導者たちの姿に心打たれる。

◆ Cons
- 思ったよりピナが登場する場面は少ない。


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