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ローマ帝国の北の果て... 『第九軍団のワシ』

2012.04.16.Mon.02:34
『第九軍団のワシ』

原題: The Eagle
製作年: 2011 年
製作国: イギリス=アメリカ
監督: ケヴィン・マクドナルド
出演: チャニング・テイタム、デニス・オヘア、ドナルド・サザーランド、ジェイミー・ベル

the eagle_poster

[あらすじ] (引用: MovieWalker
西暦 120 年、ローマ帝国はブリタニア (現在のイングランドとウェールズ) への侵略を進めていた。ローマ軍最強といわれる第九軍団の兵士 5000 名はフラビウス・アクイラ指揮の下、黄金の “ワシ” を掲げてカレドニアに進攻したが、忽然と姿を消してしまった。20 年後、アクイラの息子マーカス・アクイラ (チャニング・テイタム) は、ブリテン島 (イングランド) の南西部に位置する小さな砦に赴任する。赴任して間もなく、先住民族に砦を襲われる。勇敢に敢に戦ったマーカスは、その功績を称えられたものの、足に重傷を負い軍人生命を絶たれてしまう。ある日、マーカスは剣闘試合で奴隷戦士のブリタニア人青年エスカ (ジェイミー・ベル) の命を救い、自分の奴隷とする。そんなとき、ブリテン島北端の神殿に “ワシ” があるという噂を聞いたマーカスは、父の汚名を晴らすため、また自らの生きる誇りを手にするため、エスカを従え、危険な北の荒野へと “ワシ” を取り戻す旅に出る。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

本作は、イギリスの女流児童文学者ローズマリー・サトクリフの同名小説を原作としている。ローマ軍最強といわれた第九軍団が消えた謎を追い、ローマ軍名誉の象徴である黄金の “ワシ” を取り戻すための冒険劇である。

児童文学が原作だからか、ストーリーはとてもシンプル。父の名誉、己が生きる意義と誇りのために、奪われたローマ軍の名誉のシンボルである金のワシを取り返しに行き、戻ってくるだけの話だから。もちろん簡単に奪還できず、帝国の統治の及ばない北の果てに足を踏み入れ、蛮族と戦い続けなくてはならず、アクション要素も満載である。

ローマ帝国ものには付き物の、ローマ人であるかそうでないか、統治するものと服従するもの (奴隷制) というヒエラルキーありきの社会構図の中で、身分や偏見を超えた人間どうしの信頼関係も描かれており、ヒューマンドラマでもある。

マーカスにとって最も手ごわい敵は、最北で最も残虐な蛮族と称されるアザラシ族。もちろん架空の民族だが、
このアザラシ族のビジュアルがあまりに劇画的に描かれている。アザラシの毛皮を纏い、体中をペイントして、じゃらじゃらと首から装飾品を身に着け、アマゾン奥地かアフリカ奥地か、はたまたインカ帝国から出てきたのかと思うほど素っ頓狂な衣装とメイクが、全体のトーンから浮いていたのが残念。

ローマ帝国をテーマとした古代作品というと、CG をこれでもかと駆使した超大作なのかと思いきや、かなりアナログな匂いがした。

ブリテン島で忽然と消えた 5000 名のローマ軍というのは史実であり、この史実を語るために、かなり丁寧な時代考証を行っているような感じがする (除く、アザラシ族・笑)。もちろんローマ帝国時代のブリテン島がどういう風景で、どういう民が存在していたのか、誰も見たことがないから実際のところはわからないものの、手作り感が伝わってくるような見せ方である。

ロケ地の選定に苦労したそうで、当時のスコットランド地方の場面には、現在のスコットランド北西部を選び、ブリタニアの場面は、イギリスには適当な場所がなくハンガリーを撮影場所に選んだそうだ。スコットランド北西部の風景は美しくして圧巻。

ストーリーが単純なので、風景や作りの方に目が行ってしまって、俳優やキャラクターにはあまり目が行かなかったことも、ちょっと残念。


◆ Pros
- CG に依存しすぎない丁寧な作り。
- 風景の描写が素晴らしい。

◆ Cons
- ストーリーが単純。


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