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精神錯乱と愛情のはざま... 『KOTOKO』

2012.05.20.Sun.18:23
『KOTOKO』

製作年: 2011 年
製作国: 日本
監督: 塚本晋也
出演: Cocco、塚本晋也

kotoko_poster

[あらすじ] (引用: MovieWalker
琴子 (Cocco) は世界がふたつに見える。ひとつに見えるのは歌っているときだけだ。琴子には幼い息子・大二郎がいる。日常は予測できない恐怖に満ちている。息子を守ろうとするあまり強迫観念は肥大化し、琴子は現実と虚構の狭間を彷徨いはじめる。そして世間から幼児虐待の嫌疑をかけられ、愛する息子と引き離されてしまう。そんなある日、田中 (塚本晋也) と名乗る男が突然、琴子に声をかけてくる。彼女の歌と、歌う姿に魅了されたという田中と一緒に暮らしはじめ、世界はひとつになると思えたが。

第 68 回 べネチア国際映画祭オリゾンティ部門 グランプリ
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


本作は、息子を愛するがゆえに現実と虚構のバランスを崩していく女性・琴子の物語である。

リストカット常習。自分の体を傷つけることでしか、自分の存在を感じ取れず、ときに自分を愛してくれる人さえも傷つける琴子。

神経過敏、そして狂気へ。それが、息子を愛するがゆえ...。そうなのか。精神錯乱の世界は理解しづらい。あちこちで絶賛評を目にするが、ワタシには意味不明だった部分も多かったし、息子を愛するがゆえに血を流すことは必要なのかな。ワタシが温く甘ったるい世界に浸っているから、きっと分からないのだと思う。

確かに、スクリーンからはパワフルでエネルギッシュな映像がこれでもかと流れてくる。それが生命力なのだと説明されれば、そうなのかと思う。

右手で赤ん坊を抱きながら、足をガス台にかけながら左手で中華鍋で炒め物をする琴子の姿は、母の逞しさをイメージさせてくれる。母と子の強烈な結びつきも感じられるのだが、琴子が正常に子供を育てることができないのは明白で、琴子を愛してくれる男さえも琴子を救えない。そんな異常な子育てを、息子を愛するがゆえに... という説明ではワタシは納得できなかった。精神の異常と愛は紙一重ということなのだろうと思うことで精いっぱい。

雨の中、Cocco が歌う姿は圧巻で美しく、ああ、琴子の頭の中で現実と幻覚がひとつになったのだなと感じ取れる。

ラスト、成長した大二郎が、優しい目で穏やかに母親を見つめるシーンにようやく癒されて、ホッとして映画館を後にできたのは良かった。


◆ Pros
- パワフルでエネルギッシュな母子の愛情物語
- Cocco の歌う姿は見どころ

◆ Cons
- 精神異常と愛情とのバランスに理解を示せないとツライ


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