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演劇的な心理戦... 『ロープ』

2012.09.14.Fri.23:40
『ロープ』

原題: Rope
製作国: 1948年
製作国: アメリカ
監督: アルフレッド・ヒッチコック
出演: ジェームズ・スチュアート、ジョン・ドール、ファーリー・グレンジャー、サー・セドリック・ハードウィック、コンスタンス・コリアー、ダグラス・ディック

rope_poster

[あらすじ] (引用: Movie Walker
マンハッタンの摩天楼が一目で見渡せるニューヨークのあるアパートの一室、フィリップ(ファーリー・グレンジャー)とブラントン(ジョン・ドール)は、同級生のデイビットを絞め殺して、死体を衣装箱に入れた。動機など別にない。ただ自分たちがずば抜けて人より秀れていることを試したかったのだ。2人はもっとスリルを味わうために被害者の父(サー・セドリック・ハードウィック)、恋人(ジョアン・チャンドラー)、被害者の恋仇だったケネス(ダグラス・ディック)、伯母(コンスタンス・コリア)、青年たちの先生だった大学教授(ジェームズ・スチュアート)を招いて晩餐会を催す。時間が経つにつれて、フィリップは犯した罪の恐ろしさに次第に冷静さを失っていくが、ブランドンは、教授がかつて世の中には法律など超越した超人がいてもいいといった言葉を思い出す。2 人の異常さに感づいた教授は、殺人発覚の糸口をつかむ。2 人は法律で裁かれることになる。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


本作を見たきっかけは、ミュージカル 「Thrill me スリル・ミー 」 の余韻に浸るためだったのかもしれない。

ミュージカル 「Thrill me スリル・ミー」 は、1924 年、シカゴで実際に起こった理由なき快楽殺人事件 「レオポルドとローブ事件」をベースにしたミュージカルだ。

当時、この凄惨な事件は社会に甚大な影響を与えたようで、この事件をベースにした映画がいくつも製作されており、本作はその中の 1 編である。

本作は、1929 年、イギリスの Patrick Hamilton による戯曲 「Rope」 を映画化したものだそうで、戯曲 「Rope」 自体は、やはりレオポルドとローブ事件から着想を得たものだそうだ。また 「Rope」 の Broadway での上演時に、タイトルが 「Rope's end」 に変更された。

ちなみに、本作は 80 分ワンカット(冒頭切り替えあり)で、ストーリーは上映時間と同時進行する。


完全犯罪に挑戦して、自分たちが超人であることを証明しようとする 2 人の偏執的な側面が強調される。殺人は、多数にとっては犯罪であるが、優れた少数にとっては特権であり、また、道徳や概念を超える芸術だと信じる 2 人。

ブランドンとフィリップは、友人デビッドを殺し、死体を部屋のチェストに詰め、その部屋でデビッドと関係が深い人たちを招待してパーティを開くという悪趣味なスリルを味うことで、その特権意識を確かめようとする。

ブランドンは、超人思想にかぶれた歪曲された思考の持ち主だが、フィリップはリアリストで動揺を隠せないタイプ。

2 人の心理バランスが崩れることにより、動揺やミスにつながり、教授に事実を暴かれてしまう。そして、常日頃彼らがバカにしている大衆の道徳と法によって裁かれることになるという展開。

スリリングなサスペンス的な要素よりも、心理戦的な要素が濃く、まるで演劇を見ているように思えたのは、ほぼワンカットで撮影され、時間の流れが自然であったからだと思う。



◆ Pros
- 臨場感あふれる心理劇

◆ Cons
- あっけないラスト


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