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『恍惚 ~ヴァレンティノより美しい』

2012.09.15.Sat.21:51
『恍惚 ~ヴァレンティノより美しい』

原題: Swoon
製作年: 1992 年
製作国: アメリカ
監督: トム・ケイリン
出演: クレイグ・チェスター、ダニエル・シュラケット

swoon_poster

[あらすじ]
1924 年、シカゴで実際に起きた理由なき殺人事件 「レオポルドとローブ事件」を題材とする。シカゴの大学生で裕福な家庭に育ったリチャードとネイサンは、同性愛の関係にあった。ニーチェに心酔する 2 人は、完全犯罪を行うことで自らの優位性、超人を立証しようと少年を惨殺する。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


本作もミュージカル 「Thrill me スリル・ミー」 の延長で見ておきたった、1924 年、シカゴで実際に起こった理由なき快楽殺人事件 「レオポルドとローブ事件」 をベースにして映画化された作品。

『ロープ』 とは全く趣が異なり、レオポルドとローブが同性愛者だったという設定のもと、クィアの香りが強い。2 人の美しい顔のクローズアップが妖艶。

全編モノクロで撮影された、作家性の強いインディペンデント作品。実話に比較的忠実な展開で、2 人が殺人事件を引き起こし、警察に捕まり、尋問され、裁判が開かれ、そして判決、収監。最後にネイサンが釈放されまでの一連をドキュメンタリーのような冷静さでとらえられている。

警察に捕まった 2 人が罪を互いに擦り付け合うなど、警察での供述も克明に描かれていて、さらに法廷での弁論のシーンも裁判記録に基づいて作られ、複雑な弁論が展開されている。

後半は、裁判シーンに割かれている部分が多く、この裁判シーンは当時の社会事情を垣間見ることができる。

2 人がユダヤ人であり、同性愛者であること。つまり、彼らが社会的マイノリティであることが本作では重要なキーとなっていて、社会派の視点が大きく取り上げられている。

彼らは超人思想に傾倒し、互いの結びつきをその思想によって強めた。『恍惚』 というタイトルには、思想的な恍惚とともに、愛欲的な恍惚の意味をも持たせているようだ。

ただ、2 人の人間性とかキャラクターを追求するような物語ではなく、猟奇的な殺人事件を人間社会の出来事としてとらえた物語である。



◆ Pros
- 作家性の強いインディペンデント作品
- 社会派の視点の鋭さ

◆ Cons
- ストーリーに没入しずらい


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