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自然と料理と欲情と... 『ミラノ、愛に生きる』

2012.09.15.Sat.23:16
『ミラノ、愛に生きる』

原題: IO SONO L'AMORE
製作年: 2009 年
製作国: イタリア
監督: ルカ・グァダニーノ  
出演: ティルダ・スウィントン、フラビオ・パレンティ、エドアルド・ガブリエリーニ、アルバ・ロルヴァケル、ピッポ・デルボーノ

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[あらすじ] (引用: MovieWalker
繊維業で成功を収めたレッキ一族の後継者タンクレディ (ピッポ・デルボーノ) と結婚したロシア人のエンマ (ティルダ・スウィントン) は、イタリアで裕福な一族の妻、3 人の子どもの母親として何不自由ない生活を送っていた。家長エドアルド・シニア (ガブリエーレ・フェルゼッティ) の誕生パーティの日。彼女は、“エド”と呼ばれる息子エドアルド・ジュニア (フラヴィオ・バレンティ) の友人でシェフのアントニオ(エドアルド・ガブリエリーニ) と出会う。しばらくして、エドのフィアンセ、エヴァ (ディアーヌ・フレリ) の誕生日パーティでエンマはアントニオと再会、胸のざわめきを覚える。夏になって、ニースで行われる娘エリザベッタ (アルバ・ロルヴァケル) の展覧会に向かったエンマはサンレモに立ち寄るが、そこで偶然アントニオと再会。エドとサンレモにリストランテを開く計画を立てていたアントニオは、予定地へとエンマを案内する。山荘に降り注ぐ太陽と周辺の美しい自然の中で、自分の中の“何か”が目覚めていくのを感じるエンマ。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


第一印象は、とにかく映像が美しい。空、草、花、実といった自然の風景は、カメラで完璧なシャッターチャンスを狙っているようなアングルで、目を楽しませてくれる。

ロシアからイタリアに嫁いできたエンマは、大富豪の妻。何不自由のない生活。そんなエンマが息子の友人でシェフのアントニオと恋に堕ちる。大富豪の生活がそれほどまでに息苦しいのか。一体、何が不満で、何から解放されたくて、大博打に打つのか。

愛は、現状に満足とか不満足に関係なく、どこからともなく生まれるものなのか。エンマの狂おしさがいまひとつ伝わってこない。

熟女にもまだまだチャンスがあるぞ、諦めるな、という安易なメッセージではなかろう (笑)。だが、ヨーロッパによくある、単に、熟女が年下の男に入れあげるという陳腐な話でもなさそうだ。

エンマにとってアントニオは、「愛に生きる」 ための選択だったかもしれないけれど、アントニオにとってもエンマは「愛に生きる」 ための選択だったのだろうか。そこのところは明確にされていないが、明確にする必要もないのかもしれない。このモヤモヤした曖昧な部分が重要なのかもしれないから。

エンマの心を虜にしたのは、アントニオの料理。胃袋を制するものは愛も制するか?

インモラルな関係を息子に感づかれるや、息子はプール脇で頭を打って死亡。なんという若き命のあっけなさ。親の因果が子に報うとは、このことか。それでも 「愛に生きる」 のか。

風にゆれる木々や草花の中で、魚のスープをすすり、イタリアでは異邦人の 2 人が激情に身を任せる...。

自然と料理と欲情のアンサンブルが見事だとは思うのだが、上品で、優雅で、洗練された上流階級社会のソープオペラとも言えなくない。


◆Pros
- 映像の美しさ

◆Cons
- ソープオペラ仕立て


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