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中途半端な純愛... 『炎のように 蝶のように』

2012.09.16.Sun.01:37
『炎のように 蝶のように』

原題: 불꽃처럼 나비처럼
製作年: 2009 年
製作国: 韓国
監督: キム・ヨンギュン
出演: チョ・スンウ、スエ、チョン・ホジン、チェ・ジェウン、キム・ヨンミン、パク・ミニ、コ・スヒ 

Like a fire

[あらすじ] (参考: 輝国山人の韓国映画
19 世紀末、列強が東アジアの植民地征服を拡大するなか、朝鮮王朝では高宗が王位に就き、王の実父大院君が実権を握り、キリスト教を弾圧するなど鎖国政策を堅持した。大院君は王権強化のため王后選別を急ぎ、ジャヨン(閔紫英) が妃となる。
一方、世の中から隔離され刺客として生きるムミョンは、ある日、ジャヨン(閔妃)と出会い、一目ぼれ。しかし彼女はまもなく王妃となる身。ムミョンは、ジャヨンを死ぬまで守ろうと、自慢とする武術で大院君に直訴して彼女の護衛武士となる。まもなく、高宗が親政を執ると、ジャヨンは開国政策に乗り出す。朝鮮半島をめぐる外圧の中で、朝廷内には不穏な空気が漂う。ムミョンとジャヨンの運命は...。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


李氏朝鮮末期、高宗の妃として激動の歴史に生きた明成皇后 (ジャヨン) の物語。

明成皇后の物語はドラマや小説にも取り上げられており、彼女が崩壊寸前の混乱する朝鮮の外政、内政に奔走したことで知られている。

そんな王妃と無名武士の恋物語。いや、無名武士の片思いというべき物語か?奇しくも、ムミョンという名は、「無名」 という意味。

明成皇后の激しい生涯を映画で描くのはたやすくないだろう。もちろん史実を踏まえたノンフィクションではあるが、ジャヨンが政治に関与する華やかな登場部分を前面に押し出しながら、王朝ロマンス仕立てにしたいのか、激動の時代の歴史として描きたいのか、中途半端この上ない。

王妃に影のように寄り添う護衛武士の純愛ロマンスを標榜したいのだろうが、身分差があまりに開きすぎて、その純愛を冷ややかに見てしまって集中できない。ロマンスとしての狂おしさも、史劇としての確実さも、どこか地に足が着かず薄っぺらいのだ。

そういえば、この作品を見ようと思ったのは、本作がスクリーンデビューだったチェ・ジェウンを見るためだったことを思い出した (笑)。

チェ・ジェウンも護衛武士のネジョンという役で、ジャヨンとは敵対する日本軍に肩入れする反対派勢力に属していたはずで、何度かネジョンとムミョンが対決するシーンも出てくる。あのアクションシーンも CG を使い、いかにもな演出なのだが意味不明。ともあれ反対勢力のネジョンも、いざ日本が敵となると、もちろん寝返ってジャヨンを守る側に...この時代背景は日本憎しが基本なのだから、朝鮮の人間が朝鮮を裏切るなどということはないという前提に立って描かれている。

日本憎しでもいいが、どうせならネジョンが勢力争いの中で葛藤する姿や心理描写を見せてほしかった。もちろんチェ・ジェウンのみならず、スエやチョ・スンウのキャラクターについても緻密な描写が欲しかったことは同じことである。良い役者が揃っているのにもったいない。

この作品が劇場上映スルーで 日本語版 DVD 化された理由は、時代背景のせいではなく、中途半端な描写のせいだろう。この時代については、感傷的ではなく歴史的に検証をしっかり踏まえた作品を見てみたいものだが、韓国映画界には期待できそうもない。



◆ Cons
- ストーリーも演出も中途半端。


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