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狂った愛の行く末... 『ディープ・クリムゾン/深紅の愛』

2012.10.17.Wed.12:24
『ディープ・クリムゾン/深紅の愛』
DVD 鑑賞

原題: Profundo carmesí
製作年: 1996年
製作国: メキシコ=フランス
監督: アルトゥーロ・リプステイン
出演: レヒナ・オロスコ、ダニエル・ヒメネス・カチョ、マリサ・パレデス、パトリシア・レジェ・スピンドラ

profundo carmesi

[あらすじ] (引用: Cinema Topic Online
少し太めだが、とても気のいい者看護婦のコラルは、二人のかわいい子供たちと慎ましやかな毎日を送っていた。コラルは、フランスの俳優、シャルル・ボワイニの大ファンだ。文通相手募集の記事で、自称"シャルル・ポワイエ似のスペイン人"ニコラスと知り合いある日、ニコラスがコラルを訪ねて来る。確かに少しボワイニに似ていてるハンサムなニコラスに優しい言葉をかけられコラルは、すぐに恋に落ちてしまう。しかし、ニコラスの方は、コラルに子供がいることを知ると、彼女に深入りするのを避けようとする。それでもコラルは、ニコラスに夢中で、彼が結婚詐欺師で元妻も殺害したことを知っても、全然動じない。そして愛する子供たちまでもニコラスの愛を得るために捨てることを選択するのだった。コラルはニコラスの妹になりすまし、二人の危険な仕事がスタートする。

1996 年 ヴェネチア映画祭 脚本賞、撮影賞、音楽賞受賞


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


今年の釜山国際映画祭で、メキシコのアルトゥーロ・リプステイン監督の回顧特集があると知り、その特集上映 4 作品制覇をプサンでの目標に定めた。その予習をしておくために見たのがこの作品。

本作は、男とは無縁だったデブの看護師が、文通で知り合った結婚詐欺師のスペイン男と恋に堕ち、2 人で凶暴して詐欺を働き、カモになった女たちからカネを巻き上げては殺していくという、恋の物語と呼ぶには頭を殴れられたような驚きの作品。

この作品は、アメリカ映画 『ハネムーン・キラーズ』 という作品のリメイクなのだそうだが、その作品について知らないので、いつか見る機会があれば比較したいと思う。

デブ女のコラルとハゲ男のニコラスの狂った愛の物語というべきか。

書簡のやりとりで出会う 2 人だが、今でいうところの出会い系カップルに相当するのか。

ハゲ男がデブ女に言う。
「太りすぎなのは今だけ」
「心の目で見れば外見とは違う」
「古代の神のような体」
どう聞いても嘘っぽいような言葉が並べたてられるのだけど、デブ女はイチコロ。

子持ちのデブ女は、当初、男がハゲだとは知らずに強引に迫るものの拒まれるのだ。ところが、デブ女は自分の子供たちを養子に出してまでハゲ男に尽くしたいと迫る。さらに、ハゲ男が詐欺師であることをゆすってまで。そこまで言われると、男は 「初めて俺は愛された」 と、彼女を受け入れる。

この展開があまりに可笑しすぎて、ロマンスなんだか、ブラックなんだかわからなくなってくる。しかし、女にとってデブだということ、男にとってハゲだということがコンプレックスで、互いのコンプレックスを共有して慰め合うようなカップル。2 人の結びつきが凶暴さへと変化していく。


詐欺師として訪ね歩く先々で、コラルが詐欺の相手に嫉妬したり、問題が起きたり。そのたびに騙した相手を殺してしまう。そして、とある若き未亡人の子供に手をかけてしまったことから、2 人は観念し、ついに自首することになる。

ラスト、警察に捕まって、大切なカツラを没収されるが、どうしてもカツラを付けさせてくれと懇願するニコラス。太っていると、こんな非常時でも腹が減るんだと食べる手を緩めないコラル。銃殺刑に処される 2 人。幸い、ニコラスはカツラをつけることを許される。流した血の海でつながった 2 人が憐れに思えてくるから不思議だ。

ハゲとデブ。2 人のコンプレックスは人々の笑いネタとなるため、ばかばかしさが漂うのだが、その 2 人のコンプレックスから狂いはじめた愛が、殺人へと駆り立てられていく転換劇には、笑えない面白さがある。



◆ Pros
- ロマンス劇なのか、ブラックコメディなのか、驚愕の展開。
- 偏愛、狂愛に行く着く先を見届ける





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