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[17th BIFF] 『Melo / メロ (原題) 』

2012.10.22.Mon.03:33
第 17 回 プサン国際映画祭 Korean Cinema Today: Vision 部門
『Melo / 멜로 / メロ (原題)

原題: 멜로
製作年: 2012 年
製作国: 韓国
監督: イ・ロイ
出演: キム・ヘナ、イ・ソンホ

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[あらすじ]
ユンソは独り暮らしで、コーヒーショップの店員として働き、ボーイフレンドとも軽い付き合いをしている。ある晩、常連客で裕福な若手アーティストのテインから、モデルになってくれるようにと依頼される。セックスにしか興味のないボーイフレンドとは違うテインに好意を持つユンソは、モデルを了承。ユンソはボーイフレンドを振って、次第にテインとの関係を深め、テインのペントハウスに転がり込む。テインは、レストラン兼コーヒーショップを開くことが夢で、彼女にパートナーになってくれるように頼み、店は順調。その頃、テインの以前のガールフレンドから妊娠したと連絡が入る。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


久々に、血が飛び散る、いや血の海がスクリーンに広がる韓国インディーを見てめげた。

『メロ』 というタイトルから想像するに典型的なメロドラマかと思いきや、要は 「女って怖い」 というサイコドラマだった。

30 代独身で確固たる身の振り方も決まっていないユンソ。ある日、目の前に現れたアーティストにモデルを頼まれる。これまでに付き合った男とは全く異なる、スタイリッシュで洗練されたアーティストに惹かれていく... 前半はごく普通のメロドラマのように展開するが、後半に入るとそんな甘いストーリーにはならない。

ここに登場する女は、男を心から愛することができていないし、愛し方も知らない。ただ執着だけで男を自分のものにできると思い込んでしまうのだ。執着による女の豹変ぶりがあまりに異常で理解に苦しむ。執着の果てが、相手を傷つけて障害者にすることだったり、血を流すことだったりしなければならない理由が見つからない。

さらに輪をかけて、ラストでユンソが自分の裸体とテインの裸体をペインティングするのはどういう意味があるのだろうか。

この作品では、苦悩としての愛や執着としての愛、愛することの難しさや、愛への無知を描いているように思うが、スクリーンをキャンバスに見立ててスケッチのように描いたのだと監督は言う。

上映後の Q&A で監督は、この作品には 「明確なメッセージはない。どこにも絶対的な真実はない」 と語っていた。キャンバスに描かれた絵を見る時は、そこから何を感じ取るか、何を理解するか、何を思うか、すべては見る者に委ねられるのだから、スクリーンから見えてくるものも同様で、解釈は観客に委ねるというのだが、それでは観客は消化不良この上ない。

この作品で見るべきものは、ユンソ役のキム・ヘナの熱演だけかもしれないが、その熱演が台無しになりやしないかと思うのは、ついつい老婆心から...。


◆ Cons
- 意味不明なメロ



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