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[25th TIFF] 『眠れぬ夜』

2012.11.20.Tue.16:00
第 25 回 東京国際映画祭 アジアの風部門
『眠れぬ夜』

原題: 잠못드는밤
製作年: 2012 年
製作国: 韓国
監督: チャン・ゴンジェ
出演: キム・スヒョン、キム・ジュリョン

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[あらすじ]
ヒョンスとジュヒはともに 30 代半ばで、結婚 2 年目カップルだ。ヒョンスはイワシの加工工場で働き、ジュヒはヨガのインストラクター。結婚記念日を控えたある日、ふとしたことから仲違いして 2 人の関係は気まずくなる。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


本作は、全州国際映画祭の韓国長編映画部門グランプリと観客賞をダブル受賞したインディーズの秀作。なんといっても上映時間 65 分と短いながらも小気味のよい会話が盛り込まれ、凝縮感のあるストーリー。

長編映画のランニングタイムは 6 0分と定められているそうで、これは短い長編映画というくくりになるようだ。監督も語っているが、韓国のテレビドラマの長さと同じ 60 分という長さの映画であるが、もちろんどの (韓国) テレビドラマなどとは比べものにならないほど緻密で手間のかかった仕上がりになっている、

結婚 2 年目の若いカップル。若いといっても 30 代半ば。そろそろ家族計画について真剣に取り組まなければならず、妻は子供を欲しがっているが、夫は子供を持つことに、なかなか踏み込めないでいる。

仲の良い2人は、ともに料理をして皿を洗い、ともに会話を楽しみながら平凡な日常を送っている。しかし、話題が子供に及んだ途端に波風が立ってしまう。互いに理解しあっているはずの夫婦だが、感覚のズレを感じるとなんだか落ち着かず、気まずい空気が流れてしまう。

カメラワークにも凝っていて、2 人の表情を映すカメラの視線に温もりがある。素朴な何気ない会話や、会話を通して伝わる 2 人の繊細なリアクションや心の動きが、淡々とした演出によってとらえられている。

特別なことが起こらないような平凡さの中に埋もれてしまいそうな 1 組のカップル。果たして未来には何が待っているのか、未知の世界に踏み込むことの小さな恐れや躊躇は誰もが心の隅に抱えていることであって、そうしたものが積みあがって彼らの人生が形作られていくという人間ドラマの過程が淡々とした演出によって描かれている。

監督自身の体験、夫婦生活がこの作品のあちらこちらに投影されているということもあり、リアリティ感にあふれ、また静かで淡々としていた雰囲気を持っているにもかかわらず、そこに情熱のようなものを感じる見応えのある作品だった。

夫役のキムスヒョンは、今をときめくアイドル俳優のキム・スヒョンではなく、演劇界などで活躍している俳優だ。妻役のキム・ジュリョンは、映画 『トガニ』 で女生徒の顔を洗濯機の中に突っ込んでいた鬼の寮長役だった俳優。

参照: TIFF 上映後 Q&A
http://2012.tiff-jp.net/news/ja/?p=14668


◆ Pros
- 短い上映時間に凝縮された人間の成長ストーリー
- 計算されたカメラワーク




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