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夢と水の交差点

2009.02.02.Mon.22:24
「わすれな歌」

原題: MON-RAK TRANSISTOR (มนต์รักทรานซิสเตอร์)
英題: TRANSISTOR LOVE STORY
製作年: 2001 年
製作国: タイ
監督: ペンエーグ・ラッタナルアーン (เป็นเอก รัตนเรือง Pen-Ek Ratanaruang)
出演: スパコン・ギッスワーン、シリヤゴーン・プッカウェート、プラシット・ウォンラックタイ

wasurenauta


タイ語の文字って、読めないけど芸術ですね。

この作品は、同監督の「インビジブル・ウェーブ」や「地球で最後のふたり」より以前の作品。「わすれな歌」にもこの監督独特の雰囲気があって、タイ映画でよく見かける B 級テイストとはまた違った新しいマイナーな香りがしました。

後続の 2 作品には、登場人物にどこか「不思議ちゃん系」の雰囲気が漂っていましたが、こちらの方が地に足がついている、そんな感じがしました。

身重の妻を残して徴兵に出た夫は、軍を脱走。転々とした挙句、歌手になる夢を追いかけ、妻とは音信不通になってしまうのですが、この夫を責める気になれません。夢を追いかけるには、現実は、あまりに泥臭く、食い扶持にありつけるために費やす果てしない時間や労力。

ようやく夫を見つけた妻が夫に持っていくお土産が、地元の「水」。それも湧水とかではありません。雨水をドラム缶に溜めた水をペットボトルに詰めて持って行くのですが、何不自由のない、インフラの整備された社会に住んでいると、この「水」の持つ意味を考えさせられてしまいます。

夫が追いかける「夢」と妻が手に持つ「水」が、交差する場面が印象的です。

英題にも Love Story とあるのですが、古典的な純愛もの、ラブストーリーかというと、そうでもないかなと思いました。妻と夫が見ていた夢が、最初同じものであったはずが、だんだんとすれ違い、そしてやはり最終的には・・・

人間の生活の何か根源的なものを見せ付けられたようなそんな気がしました。

タイ歌謡がふんだんにちりばめられていて、それが時としてノスタルジックに聞こえることもあれば、タイミュージカル? かと思わせる場面もありましたが、ポップカルチャー(大衆文化)の面白さを味わうことができます。



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